ALAをカラダに取り入れるには
◉ 食物に含まれるALA
ALAはほとんどの生物の細胞内にあるミトコンドリア内で生成されるため、動植物性の食品全般に含まれています。つまり、不足したALAは食品から取り入れることも可能です。
例えば、動物性食品では、イカ、タコ、牛肉などに0.1 mg~0.8 mg/kg程度含まれています。植物性食品では緑黄色野菜に多く、ほうれん草や貝割れ大根、ピーマン、トマトなどに0.1 mg~0.5mg/kg程度含まれています。
また、ワイン、酢、日本酒などの発酵食品には、ALAが多く含まれており、なかでも、焼酎粕やビール酵母などの食品に多く含まれています。
現在、焼酎粕などから抽出したALA含有液を濃縮し、食品に添加する研究が進められています。
◉ ALAを食物から取り入れるには?
私たちの身体の中では1日に600mgのALAが合成されています。ALAは形を変えてヘモグロビンやヘムたんぱく質として体内に約60~70 gが常に存在し、尿によって、1日に2 mgが排出されています。
一方で、食物中から補給できているALAの量は、1日約0.05~2 mgと推定されています。
2mgのALAを摂取するためには、ほうれん草では12キログラム、ワインでは1リットルが必要です。バランスの良い食事を心がけても、1日に2mgを摂取するのは難しいのが実情です。
より効率的にALAを摂取するために、サプリメントなどの食品の研究が進められており、今後の研究成果には注目が集まっています。
関連ワード : ミトコンドリア