糖尿病の“悪循環”を改善するALA
◉ 放っておくと危険な高血糖
定期健診や病院を受診した際に、「血糖値が高いので注意して下さい」と言われたことはありませんか？「血糖値が高い」と言われても、今、何か病気になっているわけではないので、ついつい、そのままにしてしまいがちです。
しかし、「血糖値が高い」状態を放っておくと、血管がボロボロになってしまったり、高血圧、肥満の要因にもなります。「血糖値が高い」状態というのは、血管の中に糖が過剰にある状態です。糖は血管から細胞に運ばれ、細胞の中にあるミトコンドリア内でエネルギーに変わりますが、ただ血中に浮いている状態では、エネルギーとして使えません。そして、高血糖な状態が続いた場合に、もっとも多いケースが糖尿病へとつながってしまうことです。
◉ ミトコンドリア内で糖の燃焼を助ける成分、ALA
血糖値上昇を抑える方法は、糖質制限や腸内での糖の吸収を防ぐなど、さまざまです。中でも、近年注目されているのが、糖の燃焼（糖代謝）を上げることで、血糖値の上昇を抑制する方法です。
ミトコンドリアを活性化し、糖の燃焼力を細胞レベルから高めることで、血管内にある糖質を、どんどんエネルギーに変換するのです。これにより、結果として血中に残ってしまった糖を減らすという考え方です。
ここで重要になるのが、ミトコンドリアの機能を高めて代謝を上げる方法です。そのために有効な成分として、ALA（5-アミノレブリン酸）が挙げられます。
◉ ALA不足による糖代謝の“悪循環”
ALAはミトコンドリア内で、糖の燃焼に中心的な役割を果たす物質です。
もし、ALAが不足した場合、どのような影響があるのでしょうか。体内で作られるALAの量は、17歳をピークに減少の一途をたどります。そして、加齢によって体内のALAが減少してくると糖の代謝がうまくいかず、血糖値が上昇します。糖の代謝がうまくいかず燃焼できないと、エネルギーも生み出せなくなります。
エネルギーが生み出せなくなることで、カラダの元気がなくなり、加齢や病気の進行が加速することになります。こうしてALAが不足することによって、糖代謝の悪循環を招くリスクがあるといえます。
◉ ALAを積極的に摂取して、“好循環”サイクルへ
糖代謝の悪循環を改善する方法のひとつに、外部からALAを取り入れることが挙げられます。加齢とともに減少する体内のALAを外から補うことによって、糖の代謝が促されます。これによりエネルギーを生み出す力も高まるので、カラダが元気になり、加齢や病気の改善につながる好循環が期待できるのです。
今後、さらに研究が進むことにより、ALAを取り入れることで、血糖値を改善するだけでなく、糖尿病で怖い合併症の改善にまでつなげられることが期待されています。
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